人の本能9つの欲求について具体例に語ってしまおう
こんにちは。コピーライターの山崎です。
今日は人の本能にある「9つの欲求」について解説をします。
行動してもらいたい文章を考えるとき、
欲求を刺激できる文言を入れるのはかなり有効です。
人の行動原理は基本的に「欲望」から来ているものが大半だからですね。
例えば朝起きてからここまでの行動を見直してみてください。
全てが欲求の通りに動いているのではないでしょうか?
朝起きてご飯を食べるのは?
「お腹が空いているから」
仕事に出かけるのは?
「お金がほしいから」
なぜお金が欲しいのか?
「いい生活がしたいから」「生活できなくなる恐怖から逃れたいから」
ですよね。
キリがないのでここら辺にしておきますが、
このように人の行動原理は「欲求」から来ます。
つまり欲求を刺激できる言葉がわかると、人の行動を促しやすくできるんですね。
今回はそんな、9つの欲求をひとつひとつ簡潔にご紹介します。
9つの欲を紹介します
時間(をかけたくない!)(を節約したい!)
努力(をしたくない!)
お金(を使いたくない!)(を得たい!)
富や名誉(を失いたくない!) (を欲しい!)
愛・性欲(を失いたくない!)(を満たしたい!)
快適(になりたい!)・不快(を避けたい!)
希少性(が気になる!)
好奇心(が気になる!)
反社会(が気になる!)
の9つです。
では上から欲求についてお話ししていきましょう。
1,時間(をかけたくない!)(を節約したい!)
誰しも無駄な時間を過ごしたくはありませんよね。
同じ時間にするなら有意義に過ごしたいものですね。
お金は世の中にたくさん存在しますが、時間は誰しも24時間しかありません。
その24時間をどう使うかで人生は大きく変わりますよね。
「時間を節約できる」「スグできる」は強い要素の一つです。
時間の節約には誰しも興味があります。
暇を持て余しているときでさえ、なぜか時間を節約したいと考えます。
暇なのに。
特にやることがなくて暇なのに、
赤信号で1分すら待つことができず、
車の間を縫って渡ろうとするような人たまにいますよね?
そんなイメージです。
実際の文章にするとしたらこのような形でしょうか?
「お湯を入れてたったの3分でできあがり! 野菜を刻む必要も、麺を煮込む必要もありません」

カップラーメンのことですよね。
時間を節約できる偉大な食べ物だと思います。
健康に良いかどうかは別の話で、謎です。
他の具体的な使用例としては
「〇〇試験がたったの3ヶ月の勉強で受かる」
「1ヶ月で体重が〇〇kgもズドンと落ちる減量法」
みたいな形でしょうか。
ポイントとしては、「元が時間かかるもの」であること。
それが大衆的に周知されていること。
そして、この方法や物ならそれがたったのこの時間でできるよ!
という風に示すことがポイントです。
2,努力(をしたくない!)
努力ですね。はい、私もしたくないですね。
努力しないで大成することを人は望みます。
人前では「努力が大事」と豪語する人であろうが、
本能的には誰しも努力が嫌いです。
これは100%言い切っても良いと思います。
だから、しなくてもいい努力はしたくない
と考えている人のほうがリアルな人間くさくて良いと思います。
実際の文章の例だとこんな感じです。
「〇〇をするだけで!」
「〇〇していただけたらこんな素晴らしい結果に」
「あっという間に〇〇になる」
あまりバリエーションありませんが、このようなイメージです。
通販商品の言葉などに多そうですね。
「着ているだけで痩せるスーツ」

なんてあったらいいですね。
3,お金(を使いたくない!)(を得たい!)
これに異を唱える方はいますか?
説明するまでもなく、いないと思うんですが。
文章の使用例としてはまず「節約」に関わることですよね。
人は失う方が嫌なので、
「得たい」よりも「使いたくない」方に向く傾向があります。
なので、安く済むという使い方が多くなってきますね。
「〇%OFF!」などです。
「本来5000円なのですが、
初回に限り90%OFFの500円でご提供!」
なんて使われ方になります。
けっこう現実的にありそうな文章ですよね。
4,富や名誉(を失いたくない!) (を欲しい!)
男性の方が強いと言われている欲求です。
男は富を得てナンボですよね。
名誉もそうです。
他の人よりも優れている、勇敢である
ということを客観的に証明してくれる手段として「名誉」があります。
「○○賞を受賞しました!」
「雑誌に掲載されました!」
「○○新聞に取材を受けました!」
などがここに当てはまります。
そして、一旦得た富や名誉を失うということは、
自分の地位を失墜するということですから、
これは激しい屈辱ですよね。
誰しも失いたくなんかないわけです。
「株価暴落」
と聞いて反応するならここの欲望です。
5,愛・性欲(を失いたくない!)(を満たしたい!)
男女ともに強い欲望ですね。
人間を形作る根源的な欲望に近いです。
一見すると性欲などとは無縁でありそうな
聖職者だって人間なので、
絶対に持っている欲求です。
むしろ職業上抑圧されている分、
一般人よりも本当は強い可能性も。
使用例としては、
いわゆるR-18のアダルト系用語がここに入ってきます。
評判を落としたくないので(素直)、
具体的な用語をここに書くことはやめておきます。
でも想像してみてください。
電車の中など、釣り広告にあるアングラなアダルト用語って
ついつい見てしまいませんか?
この欲望は具体的な文章というより、
単語そのものをストレートに見せることで
反応を狙う場合が多いと感じます。
6,快適(になりたい!)・不快(を避けたい!)
生活を豊かに! 便利に!
したいと思うでしょう?
誰しも、不便より便利な方が良いと思うはずです。
例えばエアコンなど。
「部屋にいる人を自動で感知し、室温をコントロールしてくれます」
なんていう機能はまさにこれですね。
7,希少性(が気になる!)
珍しい物って欲しくなりますよね?
人が持っていない物って手に入れたいですよね?
理由は自慢したいから!
なんですけれど、販売の上では利用しない手はありません。
「○○地方の一部の地域でしか育てられていない、
○○をエサにした特別なA5ランクの牛です」
なんていうのがここに入ってきます。
他にも、珍しくてあまり量が用意できないとか、
数量限定とかはここに入ってきますので、
使えそうならガンガン使ってみてください。
あとは人数限定、時間限定というのも使えます。
好奇心(が気になる!)
これは特定の何を指す、などはないのですが、
「なんか良く分からないけど気になる!」
というものがここに当たります。
おもしろいコンセプトなどですね。
「ラーメン一杯頼むと
ランダムで料理がもう一品おまけで出てくる」
など。
上記の例は思い付きです。
反社会(が気になる!)
これはブラックな要素ですね。
「犯罪」、「暴力」、「裏の世界」、「誰も口にしない真実」、「闇の実態」
こんなものがここに入ってきます。
現実でタブー視されているものがここに当たりますね。
週刊誌の表紙などを見るとオンパレードです。
気になったらコンビニで見てみてくださいね。
この9つが欲求だと言われています。
実際の文章では、どの欲求を刺激するかを事前に決めておき、
文中に言葉を盛り込んでゆきます。
それによって、ターゲットとする人に訴えかけていくやり方がスタンダードです。
どれも人間には備わっている欲求なので、有効活用してくださいね。
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
山崎