[プレゼンに必須]自己紹介で「もっと詳しく聞かせて」と言われるキャッチコピー作成
キャッチコピーは自己紹介にも必要になります。
元々キャッチコピーは世の中のあらゆる商品に必要ですが、人間自身にも無ければいけないのですね。
特に就職活動をする人や、事業主・経営者をしており、人前でプレゼンをする機会の多い人には、必見の内容となってくるでしょう。
まず自己紹介が自分自身を売り込む場ですから、商品を売っている人自身にキャッチコピーが無いと、なかなか興味を持ってもらえないことでしょう。
せっかく良い商品を持って交流会の場に行き、名刺交換をしたとしても、なかなか成果に繋がりにくいはずです。
むしろ良いキャッチコピーが無いと損することも多く、そういった人の場合、自己紹介からハズしてしまっている可能性が高いです。
「第一印象は良かったのに、プレゼンになるとろくな自己紹介もできないで格好悪い人」と見られてしまうこともあるでしょう。
せっかくアピールが出来る場に行っても、それでは無駄にしてしまいますよね。そこから成約が生まれたかもしれないのに、みすみすチャンスを逃してしまっているわけです。
そんなのってもったいなくありませんか。
プレゼンや自己紹介の場で、向こうから「もっと詳しく聞かせて」と言われるようなキャッチコピーを作る方法をここでは公開します。
人間のキャッチコピー作成の手順
1, キャッチコピーを作るには準備が必要
1-1,自分の棚卸をして、特徴を見つけよう
最初に考えるべきは、自分の棚卸です。
今までの自分の中にある経験、実績から、「この部分をアピールしたい」というものを見つけていきます。
例えばこういうものです。
「警備会社で7年働きました。現場から本部に行き、本部社員として現場を統括するマネージメントを3年していました」
「コピーライターとして活動しており、特にキャッチコピーの作成を得意としています。作り方にはこだわりがあり、とにかく一発で興味を持ってもらえるコピーを追求してします」
といったようなものがここに挙がりますね。
つまり、自分の中にある強みや特徴を抜き出してみることです。そして後ほどキャッチコピーの形にするときにはその強みの中から最も伝えるべきことを、強く打ち出していきます。
ここで大事なのは、自分の中にあるものだからといって
1)「ふわっとした内容にしない」ことと
2)「数字や実績などを重視すること」です。
特に、キャッチコピーを作り慣れていない人の場合、ふわっとした内容ばかりを出してしまいがちなので注意が必要です。
例えば、「人の心を癒すのが得意です」「話が面白いと言われます」「声が綺麗だと言われます」といったものが挙げられます。
これらは抽象的すぎるので、もっと深掘りしたものを強みや特徴として出していく必要がありますね。
人の心を癒すのが得意→セラピー関係の仕事で学校を卒業してから10年間一筋でやってきました。独自のノウハウがあるので、セラピーに関しては誰にも負けない自信があります。
といったような感じにしていかないと、ふわっとしていて使えない材料になってしまいます。
他の二つも同じようなものです。
1-2,一貫性を出す
あと準備段階で大事なのは一貫性なので、扱っている商品と自分自身のキャッチコピーの方向性が違っていかないようにする必要があります。
出した強みが、扱っている商品と全く違っていたら、「いったい何をしている人なんだろう」となってしまうでしょう。
例えば、
悪い例……
扱っている商品→ダイエット商材
キャッチコピーの方向性→スピリチュアルコンサルタント
これだと一体何をしている人なの? と思えてきませんか。
やっぱりダイエット商材を扱っている人には、
扱っている商品→ダイエット商材
キャッチコピーの方向性→ダイエット商材
のように、キャッチコピーもダイエットでいってほしいですよね。恐らくお客様としてはその方が安心します。
ただ、基本的に「ダイエット」という方向性でビジネスをしていて、きちんとした理由があってダイエットから派生し、「スピリチュアル」という商品も扱っている、という背景があるならOKです。
2,実際にキャッチコピーの形にしていこう
人間につけるキャッチコピーの基本形は「AがBになる」です。
もう少し詳しく言うと、「ダメだったものが良くなる」という、その人が約束できる結果をキャッチコピーにした方が効果が高い傾向があります(あくまでも傾向です)。
AがBになる、の例
「週一回、一時間のトレーニングでもフルマラソンを走れるようにできるランニングコーチ」
といったようなキャッチコピーだといかがでしょう? 運動の習慣があまり無い方でも、この人に教わったら走れるようになりそう、という希望が湧いてきませんか。
「努力せず6ヶ月間キャンセル待ちが発生する営業法をレクチャーするコンサルタント」
こんな営業法があったらいいなと思いますが、実際にこんなことを教えられる人に会えたら嬉しくありませんか。僕は嬉しいです。
3,人間のキャッチコピー作成で気を付けること
3-1,相手の立場になる
これはもう、独りよがりになってしまわないように気を付けるのが大事です。
言葉は、自分主体で発信するものと、相手の立場になって発信するものの二種類になりますが、キャッチコピーは基本的に相手主体で考えた方が良い場合が多いです。
自分主体というのは、「私は○○です」という言い方。
相手主体というのは、「私はあなたの○○のためになります」といった言い方です。
基本的なことですが、付き合う相手にもメリットが無ければ人間同士は付き合いません。自分の言いたいことだけを主張する人とは、関係を持ちたいと思われないものです。
ですから、自分の出来ることややりたいことを主張するのではなく、キャッチコピーでは相手の立場になって、「私はあなたの○○といった悩みを解決できます」という形にするのが基本になります。
でなければ、独りよがりで誰にも見向きもされないキャッチコピーになってしまいがちです。
3-2,自分主体が許される人とは?
中には、自分主体で作るキャッチコピーの型もあります。
「私は○○ということをやっている○○です」
という具合ですね。
具体的には
「私は添加物不使用のペットフードを売っている○○です」
といったようなキャッチコピーですね。
これは、全く相手のことは考えていないキャッチコピーです。ただ主張しているだけ。
相手のことを思うなら、
「私は、あなたのワンチャンの健康寿命を3歳伸ばし、楽しい思い出が沢山作れるペットフードを販売しています」
といったようなキャッチコピーになるのではないでしょうか。
基本的には相手主体のキャッチコピーにするのがセオリーですが、世の中には主張するキャッチコピーが許される人もいます。
どういう人ならこの主体的なキャッチコピーが許されるでしょうか?
それは、「知名度が既にある人」です。
有名人、芸能人、売れっ子ビジネスマン。それらの人は、この主張型キャッチコピーを使うことで一つのブランドにもなります。
「私はこういう人間だ」と主張することにより、有名人の場合はその考え方に惹かれた人がファンになっていきます。
だから、これから有名になる人の場合、まだ知名度が無い状態で主張型キャッチコピーを使うのは危険です。効果が見られない可能性がありますし、ひどい場合はその考え方自体が否定されることもあるでしょう。
ですので、基本的には相手主体でのキャッチコピーを作成した方が無難ですし、効果が高いといえるでしょう。
4,まとめ
人間のキャッチコピーを作るのに抑えておきたいポイントは以下です。
1)その人の強みや特徴をたくさん出そう
2)一貫性を出そう
3)相手の立場に立ってメリットのあるキャッチコピーにしよう(独りよがりはダメ)
というような3つのポイントに気を付けてください。
まずキャッチコピーは相手に興味を持ってもらうことが役割です。興味を持ってもらえないキャッチコピーは、名乗るだけでも逆効果をもたらす場合もあります。
ぜひ人と会うときには、言うだけで惹き付けられるキャッチコピーを持っていきましょう。