キャッチコピーの反応率を大きく上げる、「ある欲望」とは

売れるキャッチコピーを考えることは、世の中のあらゆる商品やサービスにも必要な物だと考えています。

理由としては、どんなに素晴らしいものだとしても、それを目に留めてもらえなければ購入してもらえることは無いからです。

だからこそ、目に留めてもらうためには惹き付けるキャッチコピーが必要です。

全ての入り口であるキャッチコピーがしっかりしていないと、誰の目にも留まらない、没個性な商品として捉えられてしまいます。

交流会などで誰かと知り合い、商品のことを紹介しても、その商品の良さが理解されずに、目の前から去って行ってしまうなんてことが起きていきます。

良い商品であってもキャッチコピーがダメなだけで、良いものだと認識されないというのは、経験されている方も多いのではないでしょうか?

逆に、良いキャッチコピーを商品に与えるだけで、今まで売れにくかったものが急に売れ出す、なんていうこともあり得る話です。

そして、キャッチコピーというのは商品だけでなく、世の中のあらゆるものに必要となります。

会社にも、それを経営する人自身にも。ビジネスにおいてキャッチコピーを一つ作るだけでも円滑に回る足掛かりとなります。

そんなキャッチコピーですが、考えるのが難しいと敬遠しがちかもしれません。

でも安心してください。キャッチコピーもきちんとコツをつかんで作ると、売れる要素を自分でコントロールして入れることが出来ます。

ここでは、売れるキャッチコピーに入っている「ある欲望」についてお話しします。

簡単にできることをアピールする

1,人は簡単にできることが好き

人の行動の特徴として、どうしても面倒なことは敬遠される傾向にあります。

なぜかというと理由は一つで、面倒なことは非効率的だと思われやすいからです。

人が行動を起こすには必ず目的があります。その目的を達するために難しいやり方、面倒なやり方を好む人はまずいませんよね。

だからこそ、目的を達成するために簡単であることを提示するのは有効な方法です。

2,難しいことの例

例えばダイエットを例に挙げてみましょう。

「一か月後までに体重を今より5kg落としたい」という目標があるとしますよね。

でも一ヶ月で5kg落とすのはなかなか大変です。普通に食事をして過ごしていたら何も変わらないでしょう。そのため、普通では運動を取り入れたり(しかもダイエットのための特別な)、食事制限をする必要も出てきます。

そこで出たダイエット法は、

「1日2時間のジョギングを時速15kmの速度で毎日続ける。食事は間食を一切せず、砂糖や脂肪分の多いものを避けて、鶏肉のささみを焼いて食べる。白米をやめ、栄養素の多い玄米に切り替える。野菜を毎日300g食べる……」

といったものだとします。

これを毎日続けられる人は意思がとても強い人です。そこまでやれる人は、恐らく多くありません。僕も諦めると思います。

まず、ジョギングの習慣がないので毎日走れません。食事も好きなので、きっと制限に耐えられません。

きっと多くの人が同じことを考えるでしょう。

ですから、こんなやり方はほとんどの人はやりたがりません(痩せることに対して明確な強い意志を持っている人ならやる可能性はあります)。

当然、こんなダイエット法は売れません。

3,多くの人が反応するような形へ

逆に、「一か月後までに体重を今より5kg落としたい」という目標を「簡単に達成できそうだ」と思える方法は売れやすくなります。

「一か月後に体重を5kg落とすには○○を毎日1回飲むだけ」

こういった売り方、インターネットなどで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「飲むだけならできそう」と思う人は多そうですよね。なんてったって「楽」ですから。

「何(目的)」を「どうする」と「どうなる」か。この3つのパーツに入るものをできるだけ簡単で良いものにしていくことが、有効です。

一日三回よりも、一日一回。
2時間よりも1時間。
ある場所に行くよりも、自宅、またはその場で。
あれこれやらずに、○○するだけ。

こういった要素が「楽」に近づくものです。

「体重70kg、ウェスト70cmの医者から肥満認定を受けた私が、一ヶ月後体重を-5kg落とした、飲むだけダイエットの○○茶とは」

あと、ものによっては本来の目的が達成しにくかったり、どうしても苦痛を伴うものが存在するんですよね。

これは分野によりますので、苦痛を伴うことは避けられないこともあります。

例えば「英語を現地人のレベルで話せるようになりたい」とか。

これって日本人向けに作られた教材を聞き流しているだけでは、かなり達成することが難しいんですよね。

そのため、実際に外国人の先生についてもらってみっちりとトレーニングをすることが必要になってきます。
それか、現地に行って嫌でも喋れるようにならなければならない環境にしてしまうのも一つです。

そんな風に、達成が難しい目標であるならば、それを達成するための商品であっても、達成する前に諦めてしまう可能性も高くなります。

そのため、できるだけ諦めずに達成できるような「フォローが付いている」という言い方も入ると良いですね。

「教材を1日5分聞き流すだけ。2ヶ月で口から自然と飛び出る英語。専門の講師が24時間いつでもあなたをサポート。『続けられる自宅英語教室』です」

といったようなものです。「専門の講師に24時間いつでも聞けるんだ!」という状況を想像してもらい、「これなら続けられるかも」と感じていただければいいですね。

4,まとめ

人は「楽」を優先します。同じ結果に辿り着くとわかって、やり方が二つ以上あるとしたら、必ず楽なやり方を選択します。

これはどのような方でも同じです。

いかに楽に、早くできるか。それを意識すると、より人を惹き付けるキャッチコピーができていくことでしょう。

山崎

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