流行りものが好きな人ほど、購入に至りやすい心理要素

こんにちは。

コピーライターの山崎です。

流行りものが好きな人っているじゃないですか。

例えばスイーツなら、近年はパンケーキやタピオカミルクティーの再ブームなどがありましたよね。

来年も再来年も、また新しい物が出てくることでしょう。

思わぬものが出てくるので、メディアで新しい物が出て騒ぎ始めると見ていて面白いです。

そんな私は流行りものに疎いです。

自分の好きなもの、気に入ったものを大事にする傾向があるので、気に入ったものなら何年も使い続けますし、お気に入りは壊れたらまた同じものを買い求めたりします。

気に入ったお酒やお菓子はリピート買いします。

けれど、新しい物が嫌いなわけではないので、感性に「ピン!」とくるものがあったら試してみたい性格です。

話がいきなりそれました、申し訳ありません。

流行りものが好きな人は良客なのか?

新作スイーツやテレビの新ドラマ、芸能人のスキャンダルをチェックしたりなど、流行りものが好きな人って世の中に沢山いると思うんですよね。

流行りものが好きな人というのは、私みたいなコピーライターの目から見ると、新しい物を受け入れて買ってもらいやすいといえます。

ただ、次々に新しい物が出たらそちらに移りやすいので、心を捕まえておくのが難しい相手だとも言えます。

逆に、新しいものをあまり求めない人は、良い物であってもなかなか買ってくれないので、相手にすると辛いです。

コアな感性にぴったりとハマる商品であれば、リピートしてくれる可能性も高いのですが。

そしてこの話は、流行りものが好きな人は、”ある欲求が強い”という話になります。

以前、 「「○○になりたいなぁ」を引き出して購買につなげる文章に必要な要素」の記事で、「憧れ」というキーワードを出しました。

人は「あの憧れている人みたいになりたい」という

憧れによって商品を買う可能性がある、という話です。

今回はその続きのような話なのですが、

「流行りものが好きな人は人気者に集まる」のです。

AとBがあったらより支持されているほうに自分も付く、というだけの単純な話です。

そういった覚えがないでしょうか?

どちらのお店に入りますか?

例えば、あなたはお腹が減っているので何か食べようとしています。

目の前に2軒のパン屋さんがあります。

bread

お腹が減っているのでパンを買って食べることにしました。

パン屋Aは長蛇の列を作っており、とても人気があるお店のようです。出てくるお客様の手には買ったパンの袋が両手にいっぱい。

でも(なぜか都合よく隣接している)隣にあるパン屋Bはガラガラで、人っ子一人並んでもいないし、窓ガラスから店内を覗いても誰もいません。

さて、あなたはどちらのパン屋に入りますか?

私なら……

パン屋ではなく、その向かいにあるラーメン屋に入るかもしれません。

でもそれだとお話にならないので、今回は大人しくパン屋に入ることにします。

私ならば、「行列の進みが早いようであればAに並ぶかな……?」
と思います。

なぜBではないかというと、

「誰もお客様がいないということはおいしくないパン屋なのでは?」
と勘ぐってしまうからです。

あまりに待つようならばBにしますが、少し待つだけで済むならばAに入ることを考えます。

あなたはどうでしょうか。

人気がある(ように見える)お店は、なんだか魅力がありそうに見えてきませんか?

これは人によってだいぶ答えが違うはずなので、絶対にあなたがAを選ぶとは限らないと思っています。

ただ、「人は買い物の際に、人気がある方へ流れる」という心理は確実に存在します。

同じ商品の広告があって、片方は有名人が紹介している、でももう片方は一般人が紹介している。

この場合、確実に有名人の紹介の方が売れ行きが上がります。

「あの人が使っているなら……」と、なぜか信頼性が上がります。

その有名人がプライベートで本当に使っているかどうかは疑わしくても、です。

車のCMなんかどうなんでしょうね。

TVで引っ張りだこの有名人が本当に
200万円〜300万円ほどで買える大衆車に乗っているのでしょうか?

人気があるように見せられる言葉

これを言葉で見せていくには、「人気がある様子」を描写して、イメージさせる必要があります。

例えば単純に「人数がたくさんきている」ということでも人気度を出せます。

「1165人が受講した」

「567人が良い! と絶賛中」

そこに、お客様と写っている写真などがあると、説得力も増すことになります。

写真が証拠の役割を果たしてくれるわけですね。

これらは常套手段なので、ブログやホームページなどではよく使われています。

この商品にはこんなに支持してくれている人がいるよ、というのを写真やイメージで訴えることで、

自然とターゲットのお客様の「人気者についていきたい」「流行り物を取り入れたい」という欲求に入り込んでゆくことができます。

人気者に付いていくという感情の裏返し

この欲求には「社会的に遅れを取りたくない」「人に負けたくない」という気持ちの裏返しがあります。

「トレンドを知っている」「価値のあるものを知っている」というのは、

他人に囲まれて生きている私たち人間としては、当然誰もが持ちうる価値観です。

  • 物事を知っているように見られたい
  • できる人間として見られたい
  • 自分よりも上の立場だと思ってもらいたい

こうやって文章にすると途端に浅ましい感情に見えてしまいますが、

人である以上、こういった感情を持っていることは当然なのです。

人気がある=権力がある

という構図になっているのが人間の社会です。

このため、お客様を惹きつける文章を作るときにも、

「人は人気者のところへ集まる」という心理効果を取り入れると、より効果が高まってゆきます。

まとめると

1,流行り物が好きな人は、魅力的なものにお金を使いやすい。

でも気が移ろいやすいので、心を長く捕まえておくのが難しい

2,流行り物に疎い人は、自分の感性に合う商品を長く使い続け、リピートする傾向がある。

狭い範囲にしかアンテナを張っていないので、購入してくれるポイントが難しいが、その人の感性にハマるとリピートされやすい。

3,流行り物が好きな人は「人気者に集まる」。行列ができている方が気になる。

4,人数がたくさん来ている、お客様が頻繁に来ている様子を演出すると、人がいる感じがイメージされやすい

というお話でした。

このお話があなたの参考になれば嬉しいです。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

山崎

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