興味がなかった人を操りあなたの思惑通りにしてしまう、言葉の魔力

こんにちは。

コピーライターの山崎です。


例文)

今日はあなたに、「一見興味がないように見える人を操る」という

とても怪しい文章についてお話しします。

でも「言葉で人を操る」なんて書くと、

「そんなものは嘘っぱちだ!」「騙されるな!」と

反論してくる業者もいることでしょう。

同業者の人ならば言いそうです。

ですが、それこそ騙されないでください。

他のライバル業者がそんなことを言ってくるのは

裏があるのです。

ライバルだって同じことを主張しているから、

他の人のところにお客様を逃したくないんです。

だからライバルのやっていることを批判し、

「自分のところよりもライバルが下」だと思わせたくて、

評判を落とそうとしてくるのです。

例えば〜……


冒頭からいきなりタイトルの内容を書いてみました。

一応区切りを入れて(わかりづらい)例文にしてみました。

ちなみにですが、上記の批判してくるライバル業者というのは特にいないので、気にしないでください。

あくまでも一つの例文として書かせていただきました。

この文章を読んでみて、あなたはどう思ったでしょうか?

私の狙いとしては、

「自分の利益狙いで相手を批判する業者がいるのか!

そういうところに騙されないように気をつけよう」

とあなたに思ってもらえたら万々歳です。

そういった気持ちが出なかったとしたら、私もまだまだですね。
精進いたします。

ただ、今回お伝えしたいことは、

相手の行動をある程度思惑通りにしてしまう

言葉のテクニックというのは、「実在する」ということです。

ちなみにこの話は、

「自分の業界や商品に興味のなかった人に、新しく興味を持たせたい」

といった場合に効果があるものです。

では相手の行動をある程度思惑通りにする

言葉について、お話ししていきましょう。

今回、例で「パン」を題材にしますが

これは例で出しているだけであって、

決して特定の商品批判をしているわけではないことをご了承ください。

この話はまず、

1,ある価値観の情報を相手に渡して、軽い攻撃をする

ところから始まります。

この話は、例文で話したほうがわかりやすいかもしれません。

例えばあなたが「パンを自社で作って売っている、パン屋の店主」だとしましょう。

テーブルを挟んで向かいには、対話をしている友人Aがいます。

友人Aもパンが好きなのですが、

毎朝の食パンはあなたのお店のパンではなく、

大企業が製造した安い大量生産品の食パンをよく食べています。

そこであなたは、

「友人Aにうちのパンの素晴らしさをわかってほしい」と

考えたとします。

あなたからパンを買うように差し向けるわけですね。

どうすれば友人Aにあなたが作るパンの素晴らしさをわかってもらえるのか、

というお話です。

まずあなたは友人Aにさらっと言います。

「聞いたか? スーパーで売ってる安いパンって

グルテンという物質が入っていて体に悪いんだよ」

という情報を与えます。

「聞いた話じゃ、グルテンは腸の働きを悪くして消化不良を起こすらしいよ。

グルテン不耐症とかいう症状になって肩こりや、

他にも様々な体調不良を起こす原因になるんだってさ」

この時点で友人Aは、いつも自分の食べているものが「悪い」と

言われているので、少しムッときているかもしれません。

そしてあなたはさらに追い討ちをかけます。

「確かに、スーパーで売っているパンを食べると

体が重くなる気がして一日調子悪くなる。

私は自分の店で作ったパンしか食べなくなったよ」

と言います。

しかも、さりげなく「うちのパンすごい」と言っています。

すると相手はどうなるでしょうか?

ここで

「そうか、スーパーマーケットのパンは悪いものなのか」

と相手の意見を受け入れる人もいるかもしれませんが、

ここでは友人Aが反論してくることを前提に話を進めます。

2,攻撃されると反撃したくなる

友人Aにも考えがあって

スーパーマーケットのパンを食べているのですから、

悪く言われたら怒りもしますよね。

反論では、

「そんなことはない。

私はいつもスーパーの食パンを食べているけれど体調が良い。

しかも安くてコスパに優れている」と

言ってくることでしょう。

友人Aはスーパーマーケットで売っている食パンは

「良い」ものだと信じていますから。

このとき反論してきた友人Aの頭の中では、

「スーパーのパンが良いもの、と考えている私が間違っている」

と言われて、攻撃されているように感じていることでしょう。

攻撃されていることを感じて

「自分の考えが間違っていない」と思っている場合、

「スーパーマーケットのパンが良いものであるという意見を通すぞ」と

態度が頑なになってゆきます。

そして相手の反論が来ます。

「スーパーのパンが悪いなんて言いがかりだ!」

この時点で友人Aは既に、あなたのペースに乗せられています。

この反論が来ることはもうお見通しなわけです。

そして態度が頑なで変わらないことを確認したら、

3,信念が揺らぐようなことを言ってみる

「まぁ聞いてくれ。

スーパーのパンに入っているグルテンが良くないっていうのには

実はちゃんとした理由があるんだ」

あなたは続けて、

「実は〇〇という理由があって……。

そんな体に悪いと言われているグルテンをなんで使っているのかっていうと、

実はパン屋業界の裏には、

一般のお客さんには絶対に伝えられていない〇〇といった秘密があって……。

これがグルテンの入っているパンの安さと大量生産の秘密なんだ」

という話を吹き込んでみます。

あなたはパン屋をやっているわけですから、パンのプロです。

そんなプロの人間が、

消費者を騙すような裏のカラクリを打ち明けて話すということは

ある意味誰が口にするよりも信頼性が強い情報となります。

ここで友人Aが話に耳を傾けてくれたらしめたものです。

友人Aは自らの

「スーパーマーケットのパンは良いものである」

という信念が揺らいできます。

もうおわかりですよね……?

友人Aはあなたの策略にハマってしまいました。

もし、このように上手くいけば

「グルテンフリーのパン」

というものに友人Aが興味を持つのは時間の問題です。

ここで、友人Aがあなたに反論をするか、

「じゃあ試しに一つ食べてみるか」となるかはわかりませんが、

友人Aの価値観へ確実に影響を与えることができているわけです。

これをやられると、今まで興味のなかったことであっても、

自分自身に関係のあることであれば

本来その人の中に眠っていた価値観が崩れることになるので、

影響されるわけです。

まとめ

私もこれによって様々な人に新しい価値観を教えられましたし、

こちらから知人に新しい価値観を植え付けてしまったこともあります。

相手の価値観だけでなく、

ときには人生すら変えてしまうけっこう強力な方法です。

ただ、注意点が一つあります。

もちろん人間ですから、
一人一人意思があります。

意思がある以上、
完全に他人をコントロールすることはできません。

それだけは覚えておいていただきたいと思います。

なので、「相手をコントロールしてやる」

という考えでの悪用はお控えくださいね。

あくまでも「相手の背中を一押しするために使う」という目的で

使っていただきたいのです。

今回の話の論点をまとめると、こうなります

1,ある価値観の情報を相手に渡す

2,その相手の持っているであろう価値観に対して喧嘩をふっかける

3,相手はヒートアップしてやり返してくる

4,泥沼化して相手はズブズブに入り込む

5,つまり喧嘩をふっかけられると、その分野を知っている人は乗ってくる

6,価値観を揺らがせるような根拠を提示すると、人によっては考えが変わる

というお話でした。

ですので、これを悪用して幸運のツボを売ったりしないでくださいね。

今日も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

山崎

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